昔は現代のようにテレビゲームも無く、いやテレビさえありませんでしたが、その分いろいろな遊びがありました。
今思えば、危険極まりない遊びも多くありましたが、ここには危険性が低い昔遊びを書いてみました。
名前
遊び方
用例
きんころがし 将棋盤の上で四個の金駒を転がして遊ぶ。

将棋盤の四隅にコマを置いて金駒を転がし出た目の数だけコマを進める。 コマは歩から始めてうまく将棋盤の角で止まれば香車になるが、角を通り過ぎると歩のまま。 以後、桂馬・銀・王将と強くなる。 四個の金駒を転がして

(1)金駒が一枚でも将棋盤外に出ると出た目は0で順番が次の人になる。
(2)金駒が将棋盤上で重なり合うと出た目は0で順番が次の人になる。
(3)金駒が表で1点、三枚の金駒が表で3点、四枚の金駒が表なら特別に8点で続けてもう一度金駒を振ってゲームを続けられます。また、四枚の金駒が全て裏なら特別に4点で続けてもう一度金駒を振ってゲームを続けられます。
(4)金駒が横立ちで5点、立て立ちで10点、斜め逆さ立ちは20点。

一方、将棋盤の上を進めるコマの方は

(1)自分よりも位が上のコマに追い越された場合は「休み」と云い、将棋盤の端から一マス中に置いた状態になります。以後、「復活」になるまではゲームはできません。
(2)「休み」の状態にある順路を自分よりも位が上のコマが通過した場合は「復活」できます。同位のコマが通過しても「復活」できません。
(3)「休み」の状態にある丁度180度の位置の順路にコマ(どのような位のコマでも)が止まった場合、止まったコマは「休み」になり、「休み」だったコマは一マスだけ「復活」できます。
(4)「休み」の状態にある順路に自分よりも位が上のコマが止まった場合は「休み」が一マス強くなり、コマは一マス将棋盤の内側に移動させられます。

基本的には以上のルールで三〜四人でゲームをします。最初に王将になった人が勝ちです。

 

けんぱ

昔の子供の遊び。
方言ではない。

●右の図を参考にして、番号を除いた図を地面に描く。

●基本は「けん」が片足で「ぱ」が両足をつく。
「けんぱけんぱけんけんぱ」で1から10まで行くのだが、(2,3),(5,6),(9,10)は両足をつく。
10まで行くとジャンプして180度向きを変えて、来たときと逆に1に帰ってゆく。
同一マス内でのジャンプは最上段で折り返す時しかできない。
出発と終着はいずれも最下段の半円。

●さて、四人でゲームをするとして、各人が石を一つ持ち、それを1のマスに置く。
これでゲームをして行くのだが、自分のだろうと他人のだろうと石のあるマス内に足をついてはいけない。石の無いマスには順番に足をつかなければいけない。いったんマス内についた足を次のマスへのジャンプ以外で動かしてはいけない。 マスの外に足を出してはいけない。行きか帰りに自分の石を取って帰る。
この規則に反した時はゲームは中止され、次の人がゲームを開始する。
この規則に従い、無事に1回往復すると、下の半円から石を次の2のマスに投げる。無事にマス内に入ればゲームを続行。
マス内に入らなければ石を2に置いて次の人がゲームをする。こうして石が早く10に着いた人の勝ち。

kenpa.pic

すっぽん鉄砲

 

 

ぱっちん

「めんこ」と言うらしい。

 

ぼんさんがへをこいた

「だるまさんがころんだ」の言い換え版。

 

らんちん (1)

(一)三角出し
●ゲームに参加する人から同じ数だけのビー玉を集めて、三角形の中に入れます。

●(1)の位置に立って開始線にビー玉を投げ、開始線に近い位置にビー玉を投げた人から順番にゲームを開始できます。
ゲームをする人は手にビー玉を持って開始線に立ち、三角形の中にあるビー玉に向けて手玉を投げます。
●手玉がうまく三角形の中のビー玉を三角形の外に押し出したら、その玉は自分の物になります。
ただし、その時に自分の投げた手玉が三角形の中で止まってしまうと、その一投で三角形の外に押し出した
ビー玉を三角形の中に戻し、ゲームの権利は次の順番待ちの人に移ります。

●手玉がうまく三角形の中にビー玉を三角形の外に押し出せなかったら、ゲームの権利は次の順番待ちの人に移ります。

●手玉が三角形の中に止まっている人にゲームの順番が来ると、自分の手玉を三角形の中から取り出して、開始線からゲームを再開します。
●手玉が三角形の外側に止まっている人にゲームの順番が来ると、その手玉の場所からゲームを再開します。

●ゲーム再開時、他の人の手玉が近くにある場合には、相手の玉に自分の手玉を当てて、遠くにはじく事ができます。
この場合、三角形の中のビー玉を外に押し出さなくても、ゲームの続行はできます。 

●こうして三角形の中のビー玉がすべて無くなったらゲーム終了です。
play_delta

らんちん (2)

(二)五つ穴
【基本的なゲーム手順】
●まず最初に十字形になるように五個の穴を地面に掘ります。各穴の間の距離は1.5mくらいが適当でしょう。
そして一番下の穴から1.5mくらい離して開始線を引きます。
●プレイヤーの順番を適当に決め、開始線に立って (1) の穴を狙って手玉を投げます。
●ゲームは自分の手玉を
(1) ---> (2) ---> (3) ---> (2) ---> (4) ---> (2) ---> (5) ---> (2) ---> (4) ---> (2) ---> (3) ---> (2)---> (1)
の順で穴に入れてゆくゲームです。
●最後に(1)の穴に入れたプレイヤーは鬼になって他のプレイヤーをやっつけていきます。
*具体的には鬼になったプレイヤーは開始線に立って、別のプレイヤーの手玉に自分の手玉を当ててゆきます。
*鬼は手玉を地面ではじく必要はありません。手玉のある位置に立って、手玉を手に持ち別のプレイヤーの手玉に狙いを定めます。
*自分の手玉が鬼の手玉に当てられたプレイヤーはゲーム終了です。
●そうやって最後に生き残ったプレイヤーが勝ちです。
【ゲームの細則】
●開始線から手玉を (1) の穴に向かって投げる以外は、基本的に指でビー玉をはじいて地面の上を転がします。
*ビー玉のある場所に手の親指を置き、そこを中心にして手を拡げ、中指で弧を描きます。
その弧の上ならばどこからでもビー玉がはじけます。
*穴に入ったビー玉をはじく場合も上記と似たようなもので、穴の縁ならばどこでもよいので、一点に
手の親指を置き、そこを中心にして手を拡げ、中指で弧を描きます。
その弧の上ならばどこからでもビー玉がはじけます。
●はじいた手玉が、目的の穴に入る、あるいは別のプレイヤーのビー玉に当たった場合のみ、続けて手玉をはじけます。
*これがゲームの開始時ならば、投げた手玉が、目的の穴に入る、あるいは別のプレイヤーのビー玉に当たった場合のみ、続けて手玉をはじけます。
*上記以外の場合にはゲームの権利は次のプレイヤーに移ります。
*(2) の穴はプレイヤー同士のビー玉が混み合います。うまく先に手玉を(2)に入れたプレイヤーは近くになる別のビー玉を
遠くまではじき飛ばして相手のゲームを妨害できます。
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